腸内細菌が支える
腸の働き その1
腸は、小腸と大腸からなり、長さは7〜8mもあります。
その中には100兆個もの腸内細菌がいます。
その腸内細菌と力を合わせて腸は様々な働きをしています。
消化吸収だけでしょ?と思っていませんでしたか?
うんちを作り出すところとだけ!と思っている人もいるかもしれません。
だから、便秘になったら下剤を飲めばいいでしょ。
安直に考えがちになります。
でも、それは仕方がないこと。
腸の素晴らしい働きを知らないから。
ぜひ、この機会に腸の素晴らしい働きを知って、ツヤツヤ、ハツラツ、元気な体を手にいれましょう!!
腸の働きには大きく7つあります。
その7つの働きとは、「合成」、「消化」、「吸収」、「排泄」、「解毒」、「浄血」、「免疫」です。
それを1つ1つ探っていきます。
- 酵素
「酵素」って聞いたことありますよね。
酵素は生命を維持するのに欠かせないものです。
代表的なものに「消化酵素」があります。
食べた物を栄養素に分解してくれます。
この酵素は腸と腸内細菌が協力して作り出しています。
私たちの酵素では消化分解できない食物繊維も、腸内細菌は分解できる酵素を持っている菌がいるので、その菌の力をかりています。
酵素ドリンクなど、数年前にかなり流行った記憶があります。
でも、残念ながら食品から摂ろうとしても加熱してしまうとその働きは失われますし、生で摂っても胃酸でやられてしまいます。
栄養にはなりますけど、酵素として体内で機能することはできません。
つまり、「酵素」は腸と腸内細菌をメインに作り出してもらうしかないのです。
だから、腸が活発に元気に働いてくれるように腸内環境にしておく必要があります。
- ビタミン
体のだるさや肌艶などの改善のためにビタミンを摂ろうと、サプリメントなど摂取した経験がありませんか?
ショコラBBとか有名ですね。
そんなビタミンも腸内細菌が作っているのです。
ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンK、葉酸を合成する能力があります。
ビタミンB1は糖質の分解を助けてくれます。
不足すると、むくみや肩こりがおこりやすくなります。
ビタミンB2は健康な肌をつくってくれます。
不足すると口内炎、肌荒れをおこします。
腸内細菌はこうした大切なビタミンを合成してくれます。
だから腸内細菌が乱れるとビタミンの合成がうまくいきません。
腸内細菌が乱れれている中で一生懸命にサプリメントを摂取しても効果が出るのが疑問です。
乱れていなければサプリメントを摂る必要もないですね。
- ホルモン
ホルモンは、情報伝達物資です。
体の内外で起きていることを各器官に伝えて、それぞれの機能を誘導します。
例えば、インスリンです。
食事をとることでインスリンが分泌されます。
これは血糖などを一定に保とうとする働きです。
十二指腸でつくられるセクレチンやコレシストキニン。
小腸がつくるインクレチン。
これら消化管ホルモンは、消化のための様々な指令を各器官に伝えています。
腸は、消化に関わるホルモン以外にも重要なホルモンを作る場でもあります。
それは「幸せホルモン」と言われているセロトニンです。
セロトニンは脳内情報伝達物資ですが、体全体のセロトニンの90%は腸にあります。
脳にはたったの2%としかないそうです。
セロトニンが不足してしまうと、やる気がでなかったり、うつ状態になってしまったりします。
セロトニンは腸にあるEC細胞で作れています。
腸内細菌がこの合成に関係しています。
腸内細菌はこれらを合成するための材料を提供しているのです。
腸内環境を整えることで精神の安定にも繋がります。
- その他
その他多くの物質が腸内で作られています。
それらすべてに腸内細菌が関与しています。
腸の蠕動運動を刺激したり、細胞のエネルギー源となり、病原菌毒素から腸を守る短鎖脂肪酸やアンチエイジング成分のポリアミン、抗酸化作用のある水素も腸内細菌が作っています。
- 酵素の合成
- ビタミンの合成
- ホルモン合成
- その他、アンチエイジング成分、抗酸化作用のある水素